職場オルグの実態

- 流通業の職場オルグを通じて -

寒河江 則文 (UAゼンセン流通部門)

 労働組合の活動は機関会議に始まり、執行委員会や支部長会議などの会議体や情宣活動、共済、教育、レクリエーション、政治活動等、実に多岐にわたっている。労働組合の活動は法律などで詳細が決められているわけではなく、多くの先人が語り合い、知恵を出し合い創り上げたルール(規約・協定・運営細則など)の上の信頼で成り立っている。そのため、それぞれの組合のたどってきた歴史や環境によって組合活動にも違いがあり当然である。しかし組合活動は職場が原点であるのはどの組合も同じである。職場の課題を解決することやコミュニケーションを図るためにレクリエーション等を行い、職場を活性化していくことが労働組合のチカラとなっていく。そこで実際に職場で何が起きているのか、何を求められているのかということを知るには、職場で働く人の声を聴くことが必要となってくる。会議などで聴くことも職場の声を聴いていることにはなるが、間接的なことには変わりない。直接職場の人に声を聴くためには何が必要かというと「職場オルグ」が必要ということになる。ここで言う「職場オルグ」とは組織化のことではなく、職場・現場で働く組合員の声を直接聞くために、また組合員が労働組合を身近に感じ信頼関係を築くために実施する組合役員による職場巡回のことである。

 今回は、ある労働組合の職場オルグの実態をみていくとともに、いくつかの流通業界の労働組合の職場オルグの手法についても確認し、職場オルグを実施していくために考えられることを提言する。