労働組合のマネジメント力を考える
― 支部ごとの違いを超えて ―
物流業界は深刻なドライバー不足に直面しており、依然として他産業と比べ長時間労働にある。長時間労働が続けば、退社要因の一つとなり、人財の確保が困難になるとともに、社会的インフラの継続が危ぶまれる。人手不足や退社防止に不可欠なものは、現場のゆとりや労働環境の改善であるのは言うまでもない。そこには労働組合の関与が必須となってくるが、ヤマト運輸労働組合には全国90の支部があり、具体的な職場改善等の活動については各支部任せになっており、支部によって活動の違いが生まれている現状である。
本稿では、「長時間労働」や「人手不足」という現場の現実的な問題に着眼して、職場レベルにおける労働組合の関わり方を明らかにする。6名の支部委員長にインタビュー調査を実施し、インタビューを通して、職場レベルで労働時間や人手不足にどのように向き合い、マネジメントや、育成しているのかを把握することが必要不可欠と考えた。その中で、収集した情報や知見に基づき浮かび上がった課題について、多様な視点から考察し、支部委員長のマネジメントや役員の育成について、労働組合がやるべき課題を提言する。