連合静岡における組織化活動の分析

~構成組織と地方連合会との連携の見える化を中心に~

伊与田 紀之 (連合静岡)

 組織率の低下、非正規雇用の拡大、地域間格差の深刻化など、労働運動を取り巻く環境は一層厳しさを増している。組織化においては、構成組織との情報共有不足や役割分担の曖昧さ、戦略の不一致といった協働上の課題も残存している。さらに産業構造の転換や企業再編が進む中、従来の構成組織主導型モデルは限界を迎えつつあり、地域レベルでの連携の再構築が求められている。地方連合会には、労働相談や行政との接点を活かし構成組織をつなぐ「ハブ」としての役割が期待されるが、その機能は十分に制度化されていない。こうした状況を踏まえ、地方連合と構成組織がいかに協働し持続可能な組織化を実現するかが重要な研究課題である。

 本論文では連合静岡の取り組みを対象に連携の見える化を検討し、①ターゲット共有、②進捗管理、③新規加盟を含む目標設定の三点を提言する。これらにより、情報集約と多層的管理を強化し、地域一体の組織化を推進することを目指す。