第18回マスターコース修了論文集

T労働組合における今後の組織強化と人材育成について

大澤 健(連合東京)

<概要>

 「労働組合は必要だ」と大多数の労働者は答えるだろう。そうであるにも関わらず、日本の労働組合の組織率は年々減少し、今もなお下がり続けている状況に課題認識を持たないわけにはいかない。
 超少子高齢化などにより人手不足が顕在化していく中で、労働条件の維持・向上、ワーク・ライフ・バランスを実現するための働き方改革など、今後も労働組合が果たさなくてはならない役割は大きいといえる。その中で、労働組合の今後を担う若手組合員の参加は重要であるが、世代間のギャップなどにより労働組合の必要性が理解されているとは言い難く、結果として組織率の低下を招いていると考える。その一つの要因である世代間のギャップを埋めるためブリッジリーダーとなれる役員を育成することが労働組合に求められているのではないか。※ブリッジリーダー(橋渡し的なリーダー)
 このことから、本稿では、筆者の所属するT労働組合を参考に、労働組合の置かれている状況などを明らかにするとともに、実際に取り組んでいる活動を分析していく。分析を基に、課題解決に向け今後T労働組合としてどのような取り組みを行うべきかを明らかにしていく。

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