第12回マスターコース修了論文集

組合員の一体感醸成に向け、組合は何をすべきか
― A労組の組合活動のテコ入れ ―

落合啓友(自動車総連・日産労連部品関連労働組合 ユニプレス労働組合)

<論文の概要>

 私たちが働く自動車産業では、近年のグローバル化の流れと共に、BRICsをはじめとした新興国での海外生産を加速させている。この流れの中、企業は生き残りをかけて海外拠点進出の拡大を図っている。反面、国内の生産拠点(工場)は、再編・縮小・閉鎖といった経営諸施策が頻繁に行われている。
 このように労働環境が大きく変化する中で働く組合員には、業務の違いや求められる成果の質、量の違いなどから、職場内では組合員相互の認識不足から不公平感や繁忙感差が生まれており、労働組合・企業両面の「組織」としての一体感や仲間意識が薄らいでいると感じている。
 労組発足15年目の節目を迎えたA労組の組合活動を振り返るとともに、今回実施された組合員アンケートの分析を通じて、今後の組合員の一体感醸成に向けてどう取り組むべきか、これからの組合活動の方向性を見出していく。

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