第12回マスターコース修了論文集

中小企業賃金論
― 制度の中身と運用実態の比較 ―

池嶋 晋一郎(JAM ・JAM 神奈川)

<論文の概要>

 賃金・給与制度は企業文化の表れであり、(企業)分割や親子関係でない限り、それぞれの成長、または活動背景の結果として現行制度に至ったと考える。一方、雇われる労働力(人材)は、期待され、管理・育成されるとは言っても、現代の社会構造上、理想との鏡像では歪を生じていることは否めない。では本来、企業が求める人財とはどの様なものなのだろうか。
 本論では「歴史は繰り返す」という言葉を参考に、国内人事制度の変化の歴史を振り返りながら、所属するJAMで行っている賃金調査データの一部から、その体系を整理・分類し、読み取れる制度運用上での長所や短所比較して、中小企業の視点から今後、発展すべき方向性と“みちしるべ”を探すべく、労働組合の立場から提案できる事象へと掘り進める。

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