『連合とそのまわりの刊行物』

※このコーナーでは、連合構成組織・単組、地方連合会および連合の関係組織などによる刊行物を、
原則として持ち込みで紹介しています。掲載希望の場合はこちらまで
佐藤厚・連合総研編著『仕事と暮らし 10年の変化 ー連合総研・勤労者短観でみる200〜2016年ー』

藁科満治著
出版:日本評論社
定価:2300円+税
2018年4月

1.藩校に学ぶ―日本の教育の原点

 いま日本の歯車は、全体的に狂った軌道のもとに廻っていて、国民は何とも言えない白けた無力感に浸っている。
 政治の分野では、過去に例のない公文書の改ざんがいくつも平然と行われていた。
 産業界では、業界を代表するいくつもの企業が偽装事件を引き起こした。
 教育現場では、いじめの発生件数が過去最多の32万件(2016年)を超えた。
しかも、これらに共通する嘆かわしいことは、その原因と理由を明確にしないままに、その責任を末端の担当者に押し付けていることである。
 かつてわが国は、世界の人々から「治安の安定した国」「礼儀正しい日本人」と称賛されてきたが、その輝ける遺産はどこへ消えてしまったのだろう
か・・・。
 明治維新によってわが国は、近代国家へと大きく生まれ変わった。その維新から今年は150年の大きな節目を迎えた。この際、維新の功罪について冷静に、そして大胆に検証してみる必要があるように思う。
 その一つの試みとして、江戸時代の藩校の歴史を辿ってみた。
果たして、藩校は「日本の教育の原点であり、日本人の心の原点である」ことがわかった。

本書は、連合の初代会長代行を務めた藁科満治氏が執筆したものです。
発売元または書店にてお求めください。

神津里季生著『神津式労働問題のレッスン』

高木郁朗著
教育文化協会協力
出版:明石書店
定価:2,300円+税
2018年6月

2.ものがたり現代労働運動史1巻(1989~1993)―世界と日本の激動の中で

 「現在は過去の上に築かれ、未来は現在の上に築かれる。」これは20世紀の著名な経済学者であるJ.K.ガルブレイスの言葉である。過去から現在、現在から未来という歴史の過程は、自然発生的なものではなく、人々が歴史のなかから様々なことを学び、自らの行くべき道を、必要とあれば修正し、正しい道を選択しようとする理性の営みによって裏付けられている。この営みのなかでは失敗も当然ありうるが、それをその後の修正と選択のために教訓として活かさなければならない。労働組合に携わる人々にも、労働運動の歴史を正しく学んでほしい。
 本書は、このような著者の思いのもとで刊行に至った、主に連合結成から民主党政権崩壊までの労働運動を全4巻にわたって描くシリーズの第1巻(1989~1993年)である。
 1989年、世界と日本の激変のなかで連合が結成された。当時の労働運動のリーダーたちが、働く人たちの期待や希望にこたえようと努力する姿、そしてその努力が日本の政治・経済・社会システムを変化させるうえで重要な役割を果たしたことを、多くの方に読んでいただき、未来の労働運動のために活かしていただきたい。

問い合わせ先:教育文化協会

2018連合白書

中村圭介著
発行:教育文化協会
発売:旬報社
定価:1,000円+税
2018年7月

3.壁を壊す 新装版

 労働組合役員必読の一冊が新装版として復刊。非正規労働者が増加する中、なぜ組織化は進まないのか。正規・非正規労働者、両者の「壁」をいかに壊していけばいいのか。非正規労働者の組織化に成功した企業別組合を対象にした連合総研の調査結果をもとに、彼らはなぜ組織化に乗り出し、どういう苦難に直面し、それをどのように乗り越えたのか、事例の分析を行い、組織化のプロセス、戦略、成果などを論じて、非正規の組織を進められない企業別組合に、大胆な発想の転換を迫る。巻末に「壁を壊す」チェックシート付き。連合・労働組合必携シリーズ第一弾。

問い合わせ先 : 教育文化協会

 

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