ものがたり戦後労働運動史・

落合英一(おちあい・えいいち)

 1916年~1993年。岩手県出身。1936年横浜高等工業学校応用化学科卒。三井化学・三池染料入社。応召後、43年に東芝入社。戦後の45年、東芝堀川町工場労組の結成に参画し、委員長となる。46年全日本電機工業労組結成とともに中央執行委員長に就任。同時に産別会議中央委員。48年日本共産党のフラクション活動につよく反対し、産別民主化運動の中心的リーダーとして活動した。49年新産別結成とともに東芝を退社して書記長に就任。以降65年まで15年間にわたって専任した。64年から77年まで国際自由労連東京事務所長をつとめ、国際労働運動への理解や認識を深めるうえで大きな役割をはたした。退任後も労働運動に関心をもちつづけ、総合雑誌などで言論活動を展開した。