第16回マスターコース修了論文集

非正規雇用労働者の組織化
―労働組合が持つコミュニケーション力に着目して―

三田村 栄治(全国労働者共済生活協同組合連合会)

<概要>

 日本の雇用労働者に占める非正規雇用労働者の比率が年々増加している。あらゆる職場に非正規雇用労働者が配置され、補助的な業務から基幹的な業務を担う職場もあり、職場において不可欠な存在となっている。労働組合においても、年々非正規雇用労働者の組織化がすすんでいる。
 正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間には、賃金や福利厚生において格差が生じているが、労働組合に加入することによってのメリットを考察する。雇用形態が異なる職場の仲間が同じ組合員となり、職場環境改善や労働条件向上を始めとした労働組合の取り組みを通じて職場による共通の会話が増えることや、組合員として意見や声をあげることができ、職場が活性化することの効果としてコミュニケーション力に着目する。
 本稿では、労働組合Aにおける組織化の現状の到達点について分析するとともに、組合員となった非正規雇用労働者が求めるものが何であるのかを把握するために、上部団体Zによる嘱託・パート等組合員アンケート報告書や組合員インタビュー調査を通じて、組織化された組合員の意識の変化について考察していくこととする。

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